About この曲について

「Thinking Out Loud」は、Ed Sheeranの2枚目のスタジオアルバム『×(Multiply)』(2014年6月23日リリース)からの3枚目のシングルとして、2014年8月8日(米国)にリリースされた楽曲。2014年2月4日の深夜2時に、わずか20分で書き上げられたという。歌詞の内容は「永遠の愛」についての会話から生まれた。


Ed Sheeran自身が「バージンロードを歩くための曲」と語ったように、この曲は時を超えて続く愛を歌った、永遠のラブソング。当時の恋人Athina Andrelosとの関係、そして祖父母の姿から着想を得て、23歳の頃と同じように70歳になっても愛し続けることを約束する——そんな深い献身の物語が描かれている。

2016年にはグラミー賞で「Song of the Year」と「Best Pop Solo Performance」の2部門を受賞。2017年にはSpotifyで「アメリカで最も人気のある結婚式ソング」の1位に選ばれるなど、多くのカップルにとって特別な一曲となっている。


Lyrics 歌詞のポイント

この曲を聴くときに知っておくと深まるポイントがいくつかある。

印象に残ったこと:honey now と horny now の聞き違い

この曲(Thinking Out Loud)で、いちばん印象に残っているのが「honey now」というフレーズ。

実はこれ、

honey now(ねえ、今さ) なのに、 horny now(今、欲情してる)

って聞き間違えていた、という話を聞いたことがあって。

その人が「この歌詞が好きなんだよね」って話ってたのが、あとから honey だと知って——

それが、なんだかすごく人間らしくて、愛おしくて、ちょっと切ない。

エロさって、露骨な言葉がなくても、 こういう"聞き間違いの余白"に宿るものなんだな、って思った。

いやらしさじゃない「感動的なエロス」

この曲の色気は、 刺激的でも、派手でもない。

  • 長く一緒にいた二人の距離感
  • 触れるまでに積み重ねた時の空間感
  • 愛のなかを欲望が、同じ場所に存在している感じ

だから honey now と horny now に聞こえてしまうのも、

ある意味すごく自然で、 むしろその曲の本質を受け取っている気がする。

それは汚いじゃないエロさ。 時間を重ねた人だけが持つ、静かな体温みたいなもの。

エド・シーランが"近くにいる"と感じる曲

この曲を聴くと、

  • 手の届く距離で歌ってる感じ
  • 自分の心を過去の夜と、自然につながる
  • 思い出と今が重なり出される

そんな感覚になる。

派手な演出じゃない。 でも、確実に心を掴んでくる。

だからこれは、 恋愛の歌であり、 記憶の歌であり、 人の温度を思い出させる歌なんだと思う。


Favorite Lines 口ずさみたいフレーズ

「Thinking Out Loud」で覚えておくと、この曲が何倍も楽しくなるフレーズを紹介する。

まず、この曲の最も象徴的な部分。

When your legs don't work like they used to before

「足が以前のように動かなくなっても」——老いていく二人の姿を、こんなにも優しく歌える。シンプルな言葉だけど、深い愛情が込められている。

そして、この約束。

I will be loving you 'til we're 70

「70歳になるまであなたを愛し続ける」——Ed Sheeranが当時23歳の時に書いた歌詞。若い時の情熱と同じ強さで、70歳になっても愛し続けるという誓い。カラオケで歌う場合は、この部分を心を込めて歌うと、曲全体に深みが出る。

もう一つ覚えておきたいのが、この繰り返し。

And, darling, I will be loving you 'til we're 70

"darling"(愛しい人)という呼びかけが、親密さと優しさを表している。英語学習者にとっても、"I will be ~ing"(未来進行形)という継続的な行動を表す表現を覚えるのに役立つフレーズだ。


Music Video MVの見どころ

2014年10月7日に公開されたミュージックビデオは、公開から24時間で270万回再生を記録し、2025年9月時点で39億回再生という驚異的な数字を達成している(YouTube史上28番目に再生されている動画)。

最も印象的なのは、Ed Sheeranのダンス。通常、シンガーソングライターのMVではギターを持って歌うイメージが強いが、この曲ではコンテンポラリーダンスに挑戦している。

相手役は、アメリカのダンス番組「So You Think You Can Dance」シーズン10でトップ20に入ったBrittany Cherry。ラテン、バルルーム、バレエ、ジャズ、コンテンポラリーダンスの正式なトレーニングを受けたプロダンサーだ。

振付はNappytabsが担当し、Paul Karmiryanのトレーニングサポートも受けている。Ed Sheeranは、コンサートツアー中に1日5時間、3週間にわたってBrittany Cherryと練習を重ねたという。

映像は、シンプルな背景の中で二人が踊るだけ。でも、そのシンプルさが、曲のメッセージ——純粋で時を超えた愛——を際立たせている。

このMVは、多くのカップルの結婚式でファーストダンスとして真似されるようになった。アイルランドのあるカップルは、このMVの振付を完璧に再現してファーストダンスを披露し、話題になった。


大学生の頃、夜中に聴いたエド・シーラン

あなたが話してくれた。

大学生の時、夜中にギターで弾いてくれた エド・シーランが、すごく印象的だった

この一エピソード、すごくこの曲に合ってる。

Ed Sheeranの曲って、 スタジアムよりも、 夜中の部屋とか、少人数の空間が似合う。

ギター1本、 小さな声、 近くで聴こえる音。

だからこの曲は、 「聞いている」より 「そばにいる」"感覚が強い

派手じゃないから。 でも、確実に心を掴んでくる。

だからこれは、 恋愛の歌であり、 記憶の歌であり、 人の温度を思い出させる歌なんだと思う。

今この曲を聴くと、あの夜のギターの音が蘇る人もいるだろう。誰かと過ごした静かな夜、誰かの声、誰かの温度——そんな記憶と一緒に、この曲は心に残り続ける。

大人になって聞くと、また違って聞こえる。それがこの曲の良さだ。