About この作品について
『Gaga: Five Foot Two』は、2017年にNetflixで配信されたドキュメンタリー。監督はクリス・モーカーベル。レディー・ガガがアルバム『Joanne』の制作期から2017年2月のスーパーボウル・ハーフタイムショー本番までの約8ヶ月間を追った作品。
トロント国際映画祭でワールドプレミア上映された後、2017年9月22日にNetflixで全世界配信された。
東京ドーム公演を控えた今、「今のガガ」を知りたいと思い、この作品を見た。
世界最大級の舞台を前にした彼女の姿は、完成されたスターというより、自分の身体・感情・音楽と真正面から向き合う一人の人間だった。
Highlights ここだけは見てほしい!
アーティストとしての姿勢
ガガは、周囲にとても感謝していて、深く信頼している。誰かを支配するのではなく、共に作る人。
それでも、最後まで自分で引き受け、納得するまで表現と向き合い続ける。
描き直しをやめない漫画家のような姿勢が、この作品の随所に現れている。
リハーサルと舞台の場面
スーパーボウルのリハーサルで見た振付を知ってから、ミュージックビデオを見ると、一つ一つの動きの意味がまったく違って見えてくる。
完成された映像の裏にある、身体で覚え、削り、積み上げた時間。
このリハーサルを見てから作品を見ることで、ガガの表現の重みがより深く伝わってくる。
「Joanne」を家族に聴かせる場面
アルバム『Joanne』を、祖母や父親に聴かせる場面がある。
Joanneは、ガガの父の姉、つまり叔母の名前。病気で手を切断するか命を失うかの選択を迫られたとき、家族は芸術家から手を奪うことはできないと考え、そのまま天に召されることを祈った。
作品の中では、叔母の絵や詩に触れる場面がある。ガガの名前もこの叔母に由来し、その影響を強く受けている。
このアルバムは、祖母と父のために書いたとガガは映像の中で話している。ただの作品ではなく、家族の記憶、愛、喪失と深く結びついたもの。
ガガにとって家族がどれほど大切か、この場面から強く伝わってくる。
背景を知ってから『Joanne』を聴くと、音楽の受け取り方が確実に変わる。
Thoughts この作品の私の感想
こんな大舞台を前にしても、全力で、楽しそうにしているガガを見ていたら、仕事でちょっとしたことでへこんだりイライラする自分に情けなくなる。
本気で向き合っている人の姿を見ると、自分の心の状態が浮き彫りになる。
Now 今の私と、この作品
ガガは、自分を責めろとは言っていない。「もっと軽やかに向き合っていい」と教えてくれているように感じた。
東京ドームで彼女を見るとき、この作品のことを、きっと思い出す。